よくお客様から、雑貨店で買ってきた苔玉が、数日経つと茶色くなってしまうと相談されます。
苔玉は、愛らしい形でインテリアとしてもおすすめなんですが、育て方など管理方法に注意が必要なんです。
今回は苔玉の管理方法についてご紹介します。
苔玉が茶色くなる原因は?
苔玉はインテリアとしても人気があり、清楚でかわいい風情をつくりだせるので見ていて飽きない魅力がありますね。
最初のうちは、青々と元気な苔玉が、一部茶色くなっているのを見つけてしまうと悲しい気持ちになってしまうものです。
「かわいい苔玉ちゃんが元気で育つようにお世話頑張っているのに、なぜ…」と原因がわからなければ途方に暮れてしまうものです。
苔玉が茶色くなる主な原因は、大きく4つあります。
- ①水のあげ過ぎ
「苔は水が大好きで、湿気ている場所などが大好き」だから、ひたひたに水に浸けている…なんてことありませんか。実は、水のあげ過ぎも根腐れし、苔玉が茶色くなる原因なのです。
苔は乾かし過ぎるのは禁物なのですが、洗面器などに水をため苔の部分を20分程つけて取り出すなどして、ずっと水に浸けたままにならないようにしましょうね。 - ②乾燥していませんか?
苔玉は湿気の好きなデリケートな植物です。急な乾燥などしてしまうと苔が環境の変化についていけないなんてことがあります。苔玉は適度な湿気が必要ですので、急激な環境変化は苦手です。
また、湿気と乾燥を繰り返すことも苔にとっては良くないことなので注意してあげてくださいね。
- ③冬場の温度管理
冬場など霜が降りたり、外気が0℃以下になるような環境に置くのは厳禁です。
人間も寒すぎる場所にずっとはいられないように、苔も長時間寒い場所は苦手です。
- ④置き場所
苔のイメージとして、薄暗い湿気ている場所を好むと思われがちですが、実は日光を当てて光合成をさせる必要があるのです。
かといって、日当たりの良い部屋の中だけにおいておくのもNGです。
苔は、日光と風が大好きな植物ですので、時々外に出し、日光とともに十分な風通しの必要があるのです。
真夏の熱い時期の直射日光は、苔にとっては暑すぎるので長時間日光に当てないように注意しましょう。
苔玉の水やりは?
苔玉を青々を元気に育てる秘訣は、なんといっても水やりです。
「水やりを制すれば苔玉を制す」なんて格言はありませんが、非常に重要な要素であることは間違いありません。
苔玉の水やりは「乾いたらたっぷりと与える」を基本に水やりをおこないましょう。
乾く目安がわからずに水をあげ過ぎてしまうことがありますが、水やりのタイミングのポイントは大きく2つです。
苔玉を触ってみて、乾いている
苔玉を持ち上げて、軽く感じる
※苔玉に水をあげた後の重さをなんとなく覚えておくとわかりやすいですよ。
水やりは洗面器やバケツなどに苔玉が浸かるぐらい水を張って、ドボンと20分ぐらい浸けてあげてください。
乾いている苔玉を水に浸けると、気泡がでてきますので、気泡がとまるまで浸けてあげるのがポイントです。
苔玉の育て方は?
「苔玉は水やりに注意すれば元気に育ってくれるのね」と思われがちなのですが、苔玉を育てる時のポイントは、水やりの他にももう一つあります。
それは苔玉の置き場所です。
上記(苔玉が茶色くなる原因は?)でも少しご紹介しましたが、苔玉は基本的に風通しの良い屋外(日当たりの良い)の場所が大好きな植物です。
お日様に当てて光合成をさせ、自然の空気に触れさせて風通しの良い環境で育ててあげることが大切です。
人も日光を浴びて、外の空気を吸うと気持ちが良いものです。苔玉も同じです。
苔玉をお部屋で育てたい
「苔玉をインテリアとしてお部屋に飾るにはどうしたらいいの?」と相談されることがあります。
もちろん、お部屋でも育てることが出来ますが、その場合はちょっとした注意が必要です。
苔玉は、2~3日程度であれば室内で管理することができますが、やはり2~3日したら屋外に出して日光や自然の風に触れさせてあげましょう
なぜ室内だけでは苔玉は育たないのか?
室内で苔玉をダメにしてしまう主な原因は 「蒸れ(むれ)」なのです。
高温で風通しの悪い場所では、苔玉は蒸れてしまします。
苔玉が蒸れると、根腐れを起こしてしまったり、カビが生えて病気になってしまいます。この状態になってしまうと再生させることは難しくなってしまいます。
特に、マンションやアパート、新築のお家などは気密性が高いので、人が過ごすには心地良い空間でも植物にとっては蒸し風呂になってしまうこともあります。
特に夏場は出かける時など、戸締りをした部屋は非常に蒸れてしまいますので注意が必要です。
人は自分で歩いて外に出ることが出来ますが、苔玉はそうはいきません。ワンちゃんの散歩と同じような感覚で苔玉もお庭やベランダでお散歩?させてあげてくださいね^^
まとめ
苔玉は、疲れた心をほっこり癒してくれる、そんな植物です。
水やりとお日様と風があれば元気に育ってくれます。
また、苔は全体が茶色くなっていなければも再生することもありますので大切にケアしてあげてくださいね。